乳がん検診の精密検査はどんな医療機関がよい？

乳腺のマンモグラフィ検査の結果で所見があり、精密検査の指示があったとのこと。５年前にも指摘があり、大学病院で精密検査を受け、1日かかったものの、問題ないとのことで終結したようですね。今回の思わぬ指摘に、今後の対応について戸惑うのも無理もないことと思います。

今回の乳腺の精密検査の指示のあった所見について、受診先の条件としては、外科で乳腺専門医のいる医療機関であることが少なくとも必要な条件でしょう。通常、乳がん検診ではマンモグラフィや超音波（エコー）で検査を行いますが、所見があり精密検査を行うときは、マンモグラフィおよび超音波検査を改めて行い、必要があれば、細胞診・組織診といった病理検査、CTやMRI検査などの精密な画像検査を行います。CTやMRI検査は、一般に規模の大きな総合病院や大学病院にしかない機材ですが、クリニックでは連携病院へ依頼するなど、対策をとっているので、この点はクリニックを受診しても問題にはならない点だと思います。

ご相談者のように精密検査が必要な状態であれば、この先どのような検査を行うか、治療が必要か、その場合どのような治療を行うのか、まだ決まっていない状態です。治療方針が決まると、その内容によって医療機関の選択肢を絞ることが可能になってきます。

医療機関それぞれに長所と短所があり、受診する方の医療機関に対する希望も異なります。

今回の状況では、少なくとも外科の乳腺専門医を受診することが必要であることまではいえますが、クリニック、総合病院や大学病院の選択については、現時点では受診する方の希望や都合で決めてよいと思います。