在宅勤務で始業ギリギリまで起きられない

ご相談者は睡眠サイクルが後退し、仕事を挟んで睡眠が２回に分かれてしまっている状態ですね。

生活リズムを戻すためには、まずは、就寝時刻にかかわらず、起床時間を早めの時刻に設定し、目覚ましをセットして起きましょう。目覚めたらカーテンを開けて部屋を明るくし、目の網膜に朝の光を感じさせ、朝食をとります。体内時計は、脳内の視床下部が司り、概日リズム（サーカディアンリズム）を形成しています。休日もほぼ同じようなリズムで起床と朝食を習慣づけ、体内時計をリセットしていきましょう。

食事は規則正しくとり、夕食は就寝3時間前までに済ませるのが理想です。カフェインやアルコールのとりすぎにも注意してください。また、適度にからだを動かすことも重要です。昼休みや勤務後の眠くなってしまう時間帯や朝に、軽いウォーキングやランニング、ストレッチなどを短時間でも取り入れてはいかがでしょうか。入浴も全身の皮膚から温感刺激が加わり、気分転換やリフレッシュに有効です。昼寝は昼休みに20分程度までとし、夕方に寝るのはやめましょう。生活リズムが整うまでは、眠気がなくても就寝時刻には部屋の明かりを少し落として横になり、からだを休めるとよいでしょう。

まずはこれらの改善を試してみて、2～3週間経過しても睡眠リズムが戻らず苦痛に感じるようでしたら、かかりつけ医に相談することをおすすめします。