かぜを引いてから子どもが食事をとらない

かぜを引いたあと、お子さんが食事を十分に摂取できていないとのことで、さぞご不安な気持ちがつのっていらっしゃるのではないかとお察しします。小さなお子さんのことで、体調を崩されたあとに回復まで時間がかかったり、ぶり返す様子がみられたりすることもあるのではないかと思います。まずは、かかりつけ医の指示どおり、様子をみて食欲が戻らなければ、再受診をおすすめいたします。

ご参考に、食事がとれないときの工夫について、お伝えしたいと思います。少量でも栄養素がとれ、消化がよく、比較的食べやすいものとしては、ごはんやうどん、食パン、じゃがいも、卵や白身魚、ささみ、豆腐などがあります。エネルギーとたんぱく質をこれらの食品で補うようにし、免疫力を高める働きのあるビタミン類は、野菜や果物、乳製品、卵などからとるようにします。

メニューとしては、おかゆや雑炊、煮込みうどん、湯豆腐、茶碗蒸し、野菜スープ、ポタージュ、みそ汁、牛乳、ヨーグルト、乳酸飲料、プリンなどが食べやすいです。雑炊やうどんに卵を入れたり、スープに牛乳や豆乳を加えたり、ヨーグルトに果物やきな粉などをトッピングすると栄養価を上げることができます。

お菓子のようなもののほうが食べやすいなら、クラッカーにチーズをのせたもの、コーンフレークに乳製品を合わせたものなどでもよいと思います。食べられない状態が長く続くようでなければ、あまり心配なさらずに様子をみられ、お子さまが食べられるものを、少量ずつから始め、徐々にふだんの食事に戻されてみてはいかがでしょうか。