Question

背部痛で膵臓がんの可能性

先月から、おへその真裏の少し右側の背中の辺りに痛みが続いています。潰瘍性大腸炎の持病があり、今月、持病の主治医に痛みを相談したところ、整形外科的な痛みか、膵臓がんの可能性があり、まずは湿布を貼る指示を受けました。現在も痛みは続いており、この痛みを検査する場合、どのような方法がありますか?

男性/40代

2022/12/08

Answer

おへその真裏、少し右側の背中辺りの痛みが続いているとのこと。主治医に相談したところ、整形外科的な痛みや膵臓がんなどの指摘があり、まずは湿布の指示があったのですね。検査の選択は、症状や経過や既往などを考慮し、病気の疑いの強さに応じて、からだに侵襲の少ないものから選択されます(膵臓がんの特徴的な症状には、黄疸、上腹部痛〈鈍痛が多い〉、体重減少が挙げられ、その他、食欲不振、吐き気、背中の痛みや張りなどがある)。


膵臓の病気を疑うときは、血中酵素である血清アミラーゼやエラスター1などで評価し、膵臓がんの腫瘍マーカーとしては、CA19-9、CEAなどを行うこともあります(これらの腫瘍マーカーは、他の消化器系臓器の腫瘍でも反応があり、膵臓がんだけに反応するものではない)。

上記の血液検査や超音波検査の結果に応じて、MRI、CT、超音波内視鏡検査などを行い、さらに必要との判断があれば、内視鏡的逆行性胆管膵管造影や細胞検査などを行い、診断をします。


膵臓疾患は消化器科でみるのが一般的で、より専門の科であれば肝胆膵科として扱っている医療機関もあります。ご相談者は、潰瘍性大腸炎で経過をみている主治医がいるようですね。主治医であれば、これまでの経過や検査データを参考に今後の対応について検討できます。今回の症状は長引いているようなので、再度相談してみることをおすすめします。

痛みの部位や程度の変化、その他の気になる症状の有無、近親者に膵臓の病気の方がいないかなど、検査をする判断材料になるので、伝えるといいでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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