Question

高次脳機能障害の親のふるまいに我慢と戸惑い

同居している60代の父親が脳梗塞の後、高次脳機能障害との診断を受けました。これまでできていたことができなくなり、本人はもちろん家族も大変戸惑っています。穏やかな性格だったのですが、急に怒り出すこともあります。障害のため我慢しなければと思うのですが、父は退職し家にいることが多いので家族もイライラしてしまいます。一見障害があるように見えないので、周囲の方にわかってもらえないのもつらいです。

女性/30代

2022/11/25

Answer

高次脳機能障害は、ご本人のみならず、ご家族の生活にも大きな影響があります。障害の程度にもよりますが、介護が必要になる場合もあり、これまでの家族関係が大きく変化することも多いでしょう。「できていたことができなくなる」というのは、ご本人、ご家族にとって想像以上につらいものだと思います。


高次脳機能障害は、 外見からは判断しにくいため「見えない障害」とも言われています。そのためご本人やご家族も障害に気づきにくく、診断までに時間を要してしまうこともあるそうです。また、周囲から理解が得られにくいこともつらさにつながりますよね。一見、健康な状態に見えるからこそ、ご家族もご本人の変化を受け入れるのに時間がかかると思います。その過程ではイライラしたり不満を感じたりするのも、ある意味自然な感情です。もちろんご本人を労わる気持ちを持つことは大切ですが、ご家族の気持ちや生活も同じように大切にできるよう、お互いにとってよい方法を探っていけるとよいですよね。


そのためには、生活に関する不安やストレスをご家族だけで抱えるのではなく、主治医やリハビリの先生方と連携を取りつつ、しかるべき相談窓口などを活用することをおすすめいたします。

例えば、高次脳機能障害支援センターでは、様々な情報提供や支援を行っているので、相談をしながらお父様に合った支援方法を見つけていくこともできると思います。お父様の状態に応じて、通所できる施設などを探してみるのもよいでしょう。

また、同じような悩みを抱える方同士で支え合う場として当事者・家族会もあり、行政の窓口でも相談が可能なので、必要に応じて利用されてみるとよいかもしれません。


このような場で複数の支援者を得て、ご家族の負担を軽減することは、ご本人にとってもプラスになるはずです。このとき、本人が混乱しないように、支援者の方々は情報を共有して、方針を一本化することが大切です。それぞれがバラバラの方向性にならないよう、連携を取りながら進めていけるとよいと思います。

また、状況によっては、ご家族自身がカウンセリングなどの心理支援を受けることも1つの方法です。高次脳機能障害の支援は長期間になるので、ご本人のみならずご家族の生活も大切にできるよう、家族だけで抱えてしまわずに、たくさんのよい支援者を得るようにしてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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