高齢の母の心房細動の治療法選択に悩む
母が検診で心房細動の診断を受け、薬を服用しながら過ごすか、心臓カテーテルアブレーションを受けるかどうかで悩んでいます。そこで次のことについて教えてほしいです。
●薬物治療はずっと続ける必要があるか
●手術は何歳くらいまで可能か
●各種検査はどこまでしたうえで治療を選択するのか
●手術の際に心房細動が治まっている場合、高周波を当てる位置が正確にわかるか
●術後に胸の痛みなど物理的な問題が発生しないか
男性/40代
2022/11/22
お母様が心房細動と診断され、医師の説明を受けたうえで、薬物療法かカテーテルアブレーション治療の選択に悩んでいらっしゃるとのこと。
心房細動の原因の多くは、心臓病のある人に起こりやすいのですが、心臓そのものに問題や病気がなく、原因不明のものもあります。心房細動は一過性のものと持続的なものがあります。65歳以上の高齢者の約5%は心房細動といわれています。
心房細動の治療は、一般的には薬物療法、カテーテルアブレーションがあります。その方の全身状態や心臓の状態、年齢、発作の持続時間などで治療を決めていきます。薬物療法は、心房内で血液が固まって血栓を形成してしまうのを防ぐ治療や、心拍数をコントロールする治療、不整脈を抑える治療があります。病状や治療効果を診ながら治療薬を選択し、内服をしていくことになります。
カテーテルアブレーションは高齢者でも行われることもありますが、適応についてはより慎重に治療を決めていきます。成功率は病気の状態などで変わります。しかし、最近では手技や方法が改良されてきているので、治療成功率や安全性も上がっています。カテーテルアブレーション治療後の生活については、個人差があり、普通に生活できる方も多い一方で、何度か再治療を行う方もいます。
今後、各種検査をどこまで行ったうえで、治療を選択すればよいかとのことですが、お母様の大事なからだのことです。主治医に治療法や治療後の生活を具体的に確認しても決めかねるときには、セカンドオピニオンなどを利用して慎重に決めていくのも方法です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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