8時間以上、十分寝ているのに眠くて仕方ない
睡眠は8時間以上とって十分寝ているはずなのに眠くて仕方がありません。仕事の昼休みも半分くらいは寝てしまいます。自分でできる改善策を教えてほしいです。
女性/30代
2022/11/14
眠気が強く、仕事の昼食の休憩時間にも昼寝をされているご様子ですね。ここでは、眠気の原因や一般的な対策についてご説明させていただきます。
昼間に眠気を感じるときの理由はさまざまですが、一番多いとされるのが睡眠不足です。週末にいつもより2時間以上長く眠った後に、昼間の症状がなくなるようでしたら、ふだんの睡眠時間が短いと考えられます。
眠気が起こりやすい時間帯や場面としては、午後1時から3時くらいの時間帯は生理的な眠気が起こりやすくなります。また、興味がないことや単調なことを続ける場では眠気に誘われます。女性は月経周期の中で、排卵後から月経までの間に眠気を感じやすい傾向があります。
良眠のために必要な睡眠時間は人により異なりますが、平均して7~8時間で満足する人が多いようです。朝の目覚めですっきり感が得られていなければ、睡眠時間を増やして比べてみるとよいでしょう。
睡眠時間が十分であっても、睡眠の質が悪い場合もあります。下記に、良質な睡眠を得るための一般的な方法をお伝えします。
●からだには体内時計が備わっていて、朝、光を浴びることで睡眠と覚醒のリズムがつくられます。毎日、同じ時刻に起きて太陽の光を浴びるようにし、適度な運動習慣を取り入れて、規則的な生活習慣を確立しましょう。
●決まった時間に食事を摂取することで望ましい食欲が維持され、消化器に対する負担も軽くなります。夕食は軽めにして、動物性脂肪の少ない消化のよい食事中心にするとよいでしょう。
●玉露や抹茶に多く含まれるカテキンには精神を安定させる働きがあり、食後の飲用はリラックス効果があるといえます。アルコール、カフェイン(コーヒー、紅茶)などの刺激物、チョコレートは眠りを妨げるので就寝2時間前くらいから控えましょう。
●夜間に明るい光を浴びると、睡眠に関係するホルモン(メラトニン)の分泌が抑制されて入眠しにくくなります。パソコン、テレビ、スマートフォンなどは避け、少なくとも就寝の1時間前から部屋の明るさを少し落とすなどすると入眠しやすくなります。
●心身をリラックスさせると脳にα波が出て副交感神経が優位になり、心地よい眠りが訪れます。就寝30分~1時間前に、軽いストレッチや腹式呼吸、深呼吸をゆったりとした気持ちで行ってみましょう。その他、ぬるめの風呂に入る、静かな音楽を聞く、心地よい香りをかぐなど、自分なりのリラックス方法を試してみるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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