Question

大腸がんを予防する食事や生活習慣は?

家族を大腸がんで亡くしています。私も先日、大腸内視鏡検査で見つかったポリープを切除しました。幸い今回は良性だったものの、がん予防と健康増進を目指して、現在の食事面や生活習慣などを見直し、禁煙にも取り組むつもりです。具体的にはどのようなことに気をつけたらよいでしょうか?

女性/50代

2022/11/07

Answer

まず食事面では、肉に偏って食べすぎることは控えましょう。とくに大腸がんの場合は保存肉や加工肉の摂取量が多い人ほど高リスクとなり、肉類や動物性脂肪の摂取量が少ない国や地域では発生率が低くなることがわかっています。これは動物性脂肪の作用や、動物性たんぱく質の加熱によって生成される発がん物質の影響があると考えられています。


一方で、野菜類の摂取や定期的な運動によって大腸がんの発生を抑制できることも認められています。食べすぎを控え、いろいろな食品をバランスよくとることが科学的にも有効ながんの予防対策といわれています。


大腸がんをはじめ、がん全体の発生リスクを下げるためにも、以下のポイントに気をつけましょう。

●塩蔵食品や食塩は最小限にする

1日当たりの食塩摂取量は男性で7.5g、女性6.5未満が目標。特に、塩辛や練りうになどの高塩分食品は週1回以内に控える


●野菜と果物は1日400g程度が目標

成人の場合、毎日野菜を小鉢で5皿以上、果物1皿分くらいを食べることが推奨されている


●熱すぎる飲食物は避ける

熱いものを飲み込むと口腔や咽頭、食道の粘膜にダメージを与えるため、なるべく冷ましてからとる


また、肥満やアルコールの摂取も大腸がんのリスクを上げることが示されています。飲酒の休肝日(きゅうかんび)については特定の日を定めるか、週に1~2日以上設けるとよいでしょう。禁煙に取り組むことで、がんのリスクはさらに低下します。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

食事
禁煙
大腸がん
ポリープ

関連する病気

本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。