肺ドックのCT検査結果が心配
50代後半から家事の途中で息切れがしたり、かぜのようなせきが続き、肺ドックを受診しました。CT検査の結果、肺に「陳旧性病変」があると診断されました。医師から過去の病気の傷あととの説明を受けましたが、最近耳にしたCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の病変のあとなのではと不安です。ただ、喫煙歴はなく、家族にも喫煙者はいないのですが、これはCOPDによるものでしょうか?
女性/60代
2022/10/25
肺ドックのCT検査結果の、陳旧性病変とは古い傷あとのようなもので、原因はさまざまですが、治療により完治したものや自然に治ったものです。精査や治療を必要としない、あるいは急いで行う必要がないと判定できる陰影で、日常生活に差し支えはありません。以前から息切れをはじめとした軽いかぜの症状が何年もつづいていたようで、そのときの古い病変も考えられるかと思います。
今回気になっているのは「陳旧性病変」が「COPD」の病変として確認されたものなのかとのことですが、COPDは、たばこの煙などの有害物質が原因で肺が炎症を起こし、呼吸がしにくくなる病気です。
これは有害物質の吸入や大気汚染によって起こります。日本では90%以上が喫煙によるものといわれています。有害な物質が長期にわたり肺を刺激して、細い気管支に炎症を起こし、せきやたんが多くなります。その結果、気管支の内側が狭くなり、空気の流れが悪くなります。COPDは細気管支炎や肺気腫により、肺の空気がうまく吐き出せなくなり、酸素不足を起こし、息切れを起こす病気です。
以上から、今回確認された「陳旧性病変」は「COPD」の病変として確認されたものとはいえません。
息切れなどの症状が続く場合は、呼吸器科のある医療機関が適切になりますが、かかりつけ医がいる場合は、今回の検査結果を持参して相談することをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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