Question

PET検査の放射線被ばくのリスクは?

PET検査による放射線被ばくが心配です。毎年受けたり、CTやX線検査と重なった場合も大丈夫ですか?

男性/40代

2022/06/16

Answer

PETの検査薬である18FーFDGは、FDGという物質に放射線を出す18F(フッ素)を結合させた薬剤です。そのため、わずかですが放射線被ばくがあり、数値にすると、平均して1回約2.2mSv(ミリシーベルト)で、胃のX線検査での被ばく量と大差ありません。


私たちは日常生活で、大地や宇宙からの放射線を絶えず浴びています。その被ばく量は1年間で約2.4mSvといわれていますが、この程度なら大きな影響はありません。PET検査による放射線被ばく量も、これと同程度なので、体に害を及ぼさず、将来的な影響もほとんどないといえるでしょう。


また、PET検査で用いる放射性物質は、体内に蓄積するものではありません。半年、1年に1回など、ある程度の間隔をあけて検査するのなら、とくに問題はないでしょう。CTやX線検査を一緒に受けると、放射線被ばく量は多くなりますが、体に害を及ぼすほどではありません。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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