足に違和感があり、歩くのがつらい

両足に、歩くのがつらくなるほどの症状が出ているのですね。不調が続くのは、からだの苦痛はもちろん、気持ちの面でも負担を感じやすいことと思います。足のしびれを起こす原因が複数あるため、ここではしびれについてと、一般的な原因、診療科についてご説明します。

しびれは「ピリピリした感じ」や「触った感じがほかの場所と違う」など、知覚の異常を含んでいます。どこからこの異常がきているかは、ほかの症状がないかをよく観察することが大切です。

【原因】脳などの中枢神経からきている場合……知覚の異常以外にも、頭痛やろれつが回らない、手足が麻痺して動かないなどいろいろな症状が現れます。

【診療科】これらの症状があるときは、脳神経外科で診ています。

【原因】神経が圧迫されている場合……加齢により背骨が変形し、神経が圧迫され症状が出ることがあります。圧迫されている神経が支配している範囲に症状が出ます。また、神経が末梢で圧迫されている場合もあります。圧迫を受けた場所によってしびれの範囲が変化します。

【診療科】かかりつけ医がいる場合はかかりつけを受診し、整形外科を紹介してもらいます。なお、一定の距離を歩くと両足全体にしびれや脱力、感覚の低下が出て、少し休むとまた歩ける「間欠性跛行（かんけつせいはこう）」と呼ばれる症状があるときは、整形外科か神経内科で診てもらいます。

【原因】ほかの病気から起こる場合……糖尿病などの代謝異常があると、手足にしびれが起こることがあります。この場合は、原因である病気の治療が重要です。

【診療科】かかりつけ医に診てもらいます。

ご相談者は、最初の症状から徐々に広がっているとのことで、自身でほかの症状がないかを確認していただき、かかりつけ医があれば受診され、ない場合は整形外科や神経内科で診ていただくとよいでしょう。必要な場合は、専門科を紹介いただけると思われます。

受診の際は「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状は何か」などを伝えていただくとよいでしょう。