連日のパソコン仕事でひどい肩こりに……

スポーツジムや整体に通われ、自身で努力を続けられているけれど肩こりが改善されないとのこと。身体面だけでなく、精神面でも負担を感じやすいことと思います。まず、一般的に肩こりは、首から肩にかけての筋肉が張り、重苦しさを感じる症状です。肩こりが起こりやすい肩甲骨周辺の筋肉は、寝ているとき以外はいつも緊張しています。

とくに、前かがみの姿勢や手先を使う作業を続けることで緊張した状態が積み重なり、筋肉が硬くなり、血液循環も悪くなることで痛みが引き起こされます。また、PC作業などで目を酷使することでの眼精疲労から生じる肩こりもあります。その他の要因としては、精神的な緊張が強いときや冷え症、貧血、低血圧や高血圧が挙げられています。また、睡眠時や仕事中などに無意識に行う歯の食いしばりによって、咀嚼筋（そしゃくきん）への慢性的な緊張による頭痛や肩こりなどが認められるともいわれています。

肩こりのセルフケアとしては、温めて、こっている場所をもみほぐすマッサージを行うことで、血行が改善し、痛みを緩和させる方法があります。また、血行を促進する目的では、首を前後、左右に曲げたり、首や肩を回す体操が効果的です。なお、背すじを伸ばし、軽くあごを引いたよい姿勢をとるよう心がけ、長時間の首や肩の筋肉を緊張させるような姿勢は避けるよう、時々休憩をとることも大切です。

このようなセルフケアを行っても、症状の改善がみられない場合は、医師の診察を受けたほうがよい場合もあります。その際は整形外科に相談されることをおすすめします。ご相談者の場合、肩がカチカチに固まっているとのこと。いつごろ硬くなっていることに気づいたか、その状態に変化はあるか、相談されてみてはいかがでしょうか。

また、医療機関にかかり、肩こりに対する日常生活の注意や正しい方向を示してもらうことによって、症状を軽快させ、予防につなげることも期待できるのではと考えます。