Question

B判定の胃ポリープ、切除しなくていい?

先日、胃のX線検査で胃ポリープとあるといわれました。B判定のため、医師は経過観察でよいというのですが、本当に悪化しないのでしょうか?

男性/30代

2022/09/29

Answer

胃ポリープの所見があるにもかかわらず、再検査の指示がないと、このまま様子をみてよいのかと疑問を持たれるのも無理のないことです。

胃ポリープには種類がありますが、多くみられるのは「胃底腺ポリープ」「過形成性ポリープ」「腺腫性ポリープ」の3種です。いずれも小さなものなら治療の必要性はなく、そのまま経過観察となるのが一般的です。


おそらく今回の胃ポリープの場合、数ミリほどの大きさだったため、次回の検診でよいと診断されたのかもしれません。もし心配なら次回はX線ではなく、胃カメラを受けるという選択肢もあるかと思います。

一般的に、胃ポリープがあっても自覚症状がないことが多く、種類によっても経過の見方が異なります。


「胃底腺ポリープ」は胃酸分泌が盛んな胃粘膜にできることが多いため、上腹部の痛み、胸やけ、しゃっくりなどの症状が出ることがあります。一般的に治療の必要はなく、がん化の心配も非常に少ないものです。


「過形成性ポリープ」の場合、大きくなると出血や、まれにがん化することがあります。小さなものは治療の必要はありません。このタイプは、年1回の内視鏡検査が推奨されています。


「腺腫性ポリープ」は粘膜に萎縮がみられ、2cm以上になるとがんに移行する恐れがあります。経過をみていくなかで大きくなる場合は、内視鏡的に切除することが推奨されています。短期間に急激に大きくなることはまずないので、少なくとも年1回の定期的な内視鏡検査が必要と考えられています。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

ポリープ
本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。