Question

子宮頸部の軽度異形成とは?

子宮頸がんの検査で「軽度異形成」との診断を受けました。治療方針の説明はなく、診断後も「経過観察を続ける」ということでしたが、治療は不要なのでしょうか?

女性/30代

2022/09/29

Answer

子宮頸部の軽度異形成と診断されたのですね。経過を観察していくなかで、不安を感じるお気持ち、よくわかります。


医師の説明と重複するかもしれませんが、子宮頸部異形成は進行度によって、軽度異形成(CIN1)、中等度異形成(CIN2)、高度異形成・上皮内がん(CIN3)の3種に分類されます。


軽度異形成の場合は、異形成の程度がよくなる傾向のほうが多いため治療の対象にはならず、定期的に経過をみていく方針をとるのが一般的です。ただし高度異形成に進行してしまうと、手術などの積極的な治療が必要になります。そうならないためにも、今後は医師の指示通り、定期検診を続けることが何よりも大切です。


続いて留意すべき点をお伝えします。一般的に喫煙や経口避妊薬の使用はリスク要因とされているので、避けたほうがよいと考えられます。何か気がかりなことがあれば主治医へご相談ください。


また、すべてのがんに共通して、次の5つの健康習慣を実践することで、免疫力アップやがんリスクの半減が期待できると言われています。

●禁煙する

受動喫煙にも気をつける

●飲酒に注意

女性は男性よりも飲酒の影響を受けやすいです。適量(ビールなら500mL、ワインなら軽く2杯程度)を守ることが大切

●3食バランスよく

塩分を控え、野菜と果物を適度にとり、熱い飲み物は少し冷ましてから飲む

●適度な運動

ウォーキングまたはそれ以上の強度の身体活動を毎日60分行うこと。加えて、軽く汗ばむ程度の運動を毎週60分程度取り入れることがすすめられている

●適正体重の維持

BMI(体格指数)が男性は21.0~26.9、女性は21.0~24.9で、がんによる死亡リスクが低くなる


このほか、睡眠時間を確保することも重要です。規則正しい生活を送ることで、がんの予防はもちろん、健康状態の改善を期待することができます。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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