治療選択の前に主治医からしっかり話を聞きたい
閉塞型緑内障で通院中です。先日症状が改善しないため、レーザー治療をすすめられたのですが「リスクはない」こと以外、先生から何も説明がないまま、治療を受けるかの決断を迫られています。自分で調べたところ、合併症を起こすこともあるようで、もっと話を聞きたいです。いつも忙しそうな先生に、どう聞いたら説明してもらえるでしょうか?
男性/50代
2022/09/21
閉塞型緑内障のため、レーザー治療を推奨されたけれど、くわしい説明がなく、どのように質問をしたらよいか、お悩みですね。ここでは医師への質問の仕方やアプローチ方法などについてお伝えします。
一般的に、治療の選択や決定をする際には、その治療によるメリットやデメリットを理解し、医師や家族と十分に相談したうえで検討することが大切といわれています。この「説明」に関しては、残念ながら、病院や医師によって対応の違いがあるのが現状です。大病院やいつも混雑する医療機関などでは、診察に十分な時間をとることが難しいため、簡単な説明だけで治療の選択を迫られたりすることもあるようです。しかし、検討するための判断材料が少ない状況では、患者さん側も困ってしまいますよね。実際に治療を受ける前には、治療の説明やリスクが記載された「承諾書」または「同意書」という書類を渡す医療機関が多いと思いますが、そのタイミングや方法も病院によって異なります。このように、十分な説明や対応をしてくれない医師に相談するときのポイントをいくつか挙げます。
●事前に治療の一般情報を自分で調べ、不明な部分や、どうしても確認したい部分だけをピックアップし、メモに箇条書きにして診察の際に質問する。または、受付でそのメモを渡して相談したい旨を伝えておく
●外来看護師に相談してみる。「医師から治療の提案をされたが迷っていて、もっと詳しく説明してもらうことはできないか」「治療を受けるか検討したく、詳しい資料やパンフレットなどはないか」などと尋ねてみるのもよい
●病院内にケースワーカーやソーシャルワーカーなどがいれば、主治医とうまく相談できないことや、どのようにアプローチしたらよいのかを相談してみる。状況によっては、医師との間に入ってサポートしてもらえることも
補足ですが、閉塞型緑内障に対するレーザー虹彩切開術は、一般的には合併症の少ない治療法といわれています。ただ、合併症がゼロではなく、水疱性角膜症をきたすことがあるので、レーザーの過照射には注意が必要ともいわれるものの、発生頻度は非常に低いようです。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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