Question

生後1か月 目にいつも涙がたまっている

生後1か月です。泣いてもいないのに片方の目にいつも涙がたまっていますが、心配はないのでしょうか。

女性/30代

2021/12/21

Answer

生後1~2か月ごろの赤ちゃんの目に、泣いてもいないのにいつも涙がたまっている場合は、鼻涙管狭窄症や鼻涙管閉塞症が疑われます。


涙は涙腺で常時つくられていて、目の表面を覆って目を保護する働きをしています。余分な涙は、目から鼻のほうに通っている鼻涙管という管から自然に排出されますが、赤ちゃんは体が小さいので鼻涙管が狭く、涙の流れが滞るために、泣いてもいないのに涙がたまることが起こるのです。


月齢とともに体が大きくなるにつれて、鼻涙管もつまりにくくなって自然に治ることがほとんどですが、症状が続くときは、小児科や眼科で相談するとよいでしょう。


治療は、涙嚢マッサージや涙管への通水、涙嚢炎を起こしている場合には点眼薬治療を行います。症状の程度や月齢に応じて、涙点から細い針金のようなものを鼻涙管に通すブジー治療などが行われることもあります。


気にならない程度の涙目であれば、しばらくは清潔なガーゼで、こまめに涙をふき取りながら様子をみることもできますが、目が開かないほど目やにがひどい場合や白目が赤くなるときには、早めに小児科または眼科で診察を受けることをおすすめします。


また、逆さまつ毛(睫毛内反:しょうもうないはん)も赤ちゃんにときどき見られる症状の1つです。逆さまつ毛は、まつ毛が目の内側に向かって生えていくため、まつ毛が眼球にあたって刺激となり、涙目の原因になることがあります。特に月齢の小さい子が寝ている姿勢のときに下のまつ毛が入りやすくなります。


成長するにしたがって、顔つきが変わることや座ったり立ったりする姿勢が増えることで、自然に治ることが多くなります。そのため、特別な処置をせずに様子をみる場合がほとんどです。


逆さまつ毛は痛そうに見えますが、赤ちゃんのまつ毛はとてもやわらかく、角膜に傷をつけることはないといわれています。目やにがひどい、白目が赤くなるなどの症状がなければ、受診を急ぐ必要はありません。健診や予防接種などの機会を利用して、相談しておくと安心です。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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