Question

PMSでつらい。低用量ピルの副作用について

PMS(月経前症候群)にずっと悩まされています。とくに月経前のイライラや落ち込みなどの精神的な症状がひどくなっているように感じます。低用量ピルを試してみたいのですが、副作用や気をつけたほうがよいことはありますか?

女性/30代

2022/09/17

Answer

女性のからだは、ホルモンの影響で周期的に変化します。月経やその前後に伴う症状によって、通常の生活を送ることを負担に感じるときもあると思います。そもそも、女性の性周期を司る2種類の女性ホルモンは周期的に変化し、排卵、月経などをみます。女性ホルモンの分泌量はごくわずかで、その量にも個人差があります。


PMSは、女性の性周期による月経前のさまざまな症状のことですが、症状や程度は多彩で個人差があります。眠気で仕事にならないなど、生活に支障をきたす状態であれば、婦人科での治療を考える目安でしょう。


低用量ピルは、女性ホルモンの大きな変動があることがPMSの原因の1つではないかと考えられるため、排卵を止め、女性ホルモンの変動を少なくすることで症状を緩和していく薬です。ホルモン量も少量しか含まれていないため、副作用が比較的出にくいといわれていますが、まったくないわけではありません。おもな副作用としては、吐き気などが出る可能性があります。基本は一過性のものなので、あまり心配はないのですが、低用量ピルにはいくつか種類があるので、もし体質に合わなかった場合には、主治医に相談するとよいと思います。


また、低用量ピルは、からだの状態によって服用できない場合や服用するのに注意が必要な場合があるので、婦人科を受診して具体的に相談してみてはいかがでしょうか。低用量ピルを服用するうえでの注意点についても、薬によって異なるので、処方が出た際に医師や薬剤師に具体的にアドバイスをしていただくとよいと思います。

その他の薬として、鎮痛剤や漢方薬、精神安定剤などがPMSで使用されることがあり、症状に合わせた治療薬が選択できるよう、医師、薬剤師に相談することをおすすめします。


PMSのセルフケアは、以下のことが挙げられます。程度が軽ければ、生活習慣の改善で軽快することも多いので、婦人科受診の前に取り組んでもよいでしょう。婦人科受診の際も症状のメモなどは持参し、医師に見せましょう。

●症状を記録したメモをつけ、自身で症状について把握、理解する。

●症状出現の時期などの傾向を把握し、仕事などの予定の調整や過ごし方の工夫(気分転換をする、つらいときは心身の安静を図るなど)をする。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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