職場の女性が嫌がらせをする

上司に相談されてから嫌がらせがなくなったのはよかったですね。ご相談者の動悸や手のふるえは「怒り」からくる生理的な一時的な反応のようですが、いかがでしょうか。「怒り」は、本来あるべき状態との間に不愉快なズレがあるときに生じてくるサインで、何かがうまくいっていないことを私たちに知らせてくれる役割があります。

質問内容から怒りを感じて当然だと思いました。常識的に考えれば、普通は、あいさつをされたら返すものであり、自分の仕事は自分でしようとしますよね。でも世の中にはいろいろな人がいて、常識的な言動をとれなかったり、暗黙のルールがわからない人もいますよね。相手や状況を変えられないときには「諦める」というのも1つの方法としてよいと思います。嫌な相手のことはできるだけ意識の外におくようにし、心の距離を取れるとよいですね。よい意味で諦めることにより、その人の存在自体が、ご相談者の中で薄くなってくると思います。

もし、また同じような状況で動悸や手のふるえが生じたときには「あぁ、今、不愉快なズレを感じているんだな」とサインを受け入れ、おなか（丹田）を意識しながら、ゆっくりと息を吐き出す呼吸法を試してみてください。

ただ、動悸や手の震えが一時的なものではなく、日常生活や仕事に支障をきたしている場合、早めにかかりつけの内科などで相談することをおすすめします。身体的な問題がなかった場合には、精神科・精神神経科・心療内科などで相談するのも1つかと思います。