最近、身近な人の名前がすぐに出てこない

昔から名前を覚えるのは苦手なのですね。最近はそれがひどくなったと感じているとのこと。ものを覚えづらい、忘れるなどはさまざまな場面で起こり得るため、ここでは一般的な原因や対処を説明します。

名前を忘れる、すぐに出てこないなどは、若い人も経験することがあります。ただ、年齢とともにそうした機会が増えていき「記憶力の低下」がみられます。このようなことが起きて「また忘れた」「しまった」と心配しているうちは、いわゆる「ど忘れ」の場合があります。病的でない物忘れでは、固有名詞がすぐに出てこないなどの訴えが多く、本人も自覚しており、日常生活・社会生活に支障はなく、手がかりを与えると思い出すことができます。

これに対し、手がかりを与えても思い出せない場合や、忘れていることを自覚していない場合、さらにはこうした物忘れが進行性であることや、記憶以外の知的機能も障害されていることが、病的な物忘れの特徴です。

ご相談者は、最近の変化を気にしているようですね。心配しているということは病的な症状とは異なるように思われます。しかし、気になる症状がいつまでも続く、別な症状が現れる、また心配が強い場合は、神経内科や内科などで相談するとよいでしょう。