Question

IgA腎症の疑い。検査で行う腎生検のリスクは?

IgA腎症の疑いがあり、腎生検のため検査入院する予定です。それに当たって、教えてほしいことが3つあります。1つは、腎生検のリスクやリスクを減らすためにしておくべきこと、2つ目は、検査後の同一姿勢による腰痛の回避法、3つ目は、担当医に確認しておくべきことです。


男性/40代

2022/09/02

Answer

IgA腎症の疑いがあり、腎生検のため、近く入院されるのですね。ご質問の3点について、説明します。


1:腎生検は、出血や感染などがリスクとなっています。血流豊富な腎臓へ針を刺すことになるため、程度の差はありますが、刺した部分から出血します。このための対策として点滴や内服があります。患者側が対処すべきこととしては、出血を少なくするために、検査後に傷口の圧迫と安静の指示をよく守るということになります。感染については、針を刺す際に菌が入ってしまうことなどがありますが、この対策として十分な消毒や検査後の抗菌剤の使用などがされており、患者側が対処すべきことというものではありません。


2:検査後は通常、6~12時間程度は傷口を圧迫して仰向けで安静が必要です。その後もベッド上で安静が必要なため、腰痛になる人がいます。腰痛になった場合は、痛み止めで対処している医療機関もあるので、検査前に腰痛を心配していることを主治医に相談するとよいと思われます。また検査後に痛いときは、遠慮せずに病棟の職員に伝えるとよいでしょう。


3:主治医に確認することやお願いすることについては、一般的に腎生検は、退院後も2~3週間は、腹圧をかけるような動作(しゃがんだ姿勢での排便、重い荷物を持ち上げるなど)や激しい運動は避けることになっています。相談者の場合に、いつまでどのような注意が必要か確認しておくとよいでしょう。


なお、リスク減少や腰痛回避のために相談者が入院までにできることについては、検査に備えて疲労しないようにして、体調を整えておくことが大切と思われます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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