だるさを訴える娘。大きな病気が隠れていないか心配
小学生の娘が「だるい」というようになり、小児科を受診したところ、起立性調節障害の可能性を指摘されました。その後も相変わらず「だるい」と訴えています。この状態の裏に何か大きな病気があるのではと心配で、受診すべきでしょうか。ただ、もし心因性なら、受診しても薬を出されるだけではないかと躊躇してしまいます。
女性/30代
2022/08/11
娘さんが「だるい」と訴えるということですね。小児科医から起立性調節障害の可能性があるといわれたとのことで、相談者も心配な気持ちで過ごしていることとお察しします。
だるさは何か大きな病気があるのではないか、対処として受診が必要かということですが、からだのだるさは様々な理由で起こるため、ここでは原因や対処法について起立性調節障害を中心に説明します。
活動量が多く疲れたときや、寝不足などで誰しもだるさを経験しますが、長く症状が続く場合や、だるさに合わせて発熱、顔色、便や尿の色の変化、むくみや体重減少など随伴症状があるときには、治療が必要な原因が隠れていないかの確認のため、受診が必要です。
起立性調節障害は、立ちくらみ、朝起きられない、倦怠感などの症状を伴う、思春期に起こりやすい自律神経機能不全の1つです。症状が重いと生活に支障が出るため、症状の程度に応じた治療が必要です。
治療は、病気をよく知り体調管理を行うこと、薬による治療、心理療法などがあります。規則正しい生活や適度な運動、睡眠、水分摂取など、体調管理を続けることで改善する場合もあります。そうした生活習慣の取り組みでも効果が不十分な場合には、薬による治療や心理療法を行うことがあります。症状が軽ければ、2、3カ月で改善しますが、病気の程度により2、3年といった時間が必要な場合があります。いずれにしても、本人の状態に合わせて治療を続けていくことが必要です。
相談者の「心因性なら受診しても薬を出されるだけ」との言葉がありましたが、もし、心因性の問題について心配なときは、小児や思春期を得意とする医療機関に相談するとよいと思われます。その際、薬についての考えがあれば、治療の希望も話すとよいでしょう。
思春期の女子は、子どもから大人へと心とからだの成長の過程であるため、本人の体調に心配りをする相談者は苦労もあるのではとお察しします。家族だけで悩まず、困っている状況について医師や学校の担任や養護の先生など、専門家に相談し、一緒に対応を考えてもらうこともよいと思われます。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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