性経験がない場合、子宮頸がん検査を受けても大丈夫？

健康診断で子宮頸がん検査を受ける予定ですね。健診は体の状態や変化を確認するよい機会で、自身で健康管理に気を配っている様子が伝わりました。ここでは子宮頸がんと検診について説明します。

子宮頸がんは、近年20代の若い女性が増えており、ヒトパピローマウイルス（HPV）の感染が強く関与し、問題視されています。若い人に増えているのは、性活動が活発な若い人にヒトパピローマウイルスの感染の機会が増えているためです。ヒトパピローマウイルスは、性交渉によって感染するため、性交渉がなければ感染の可能性はほとんどなく、子宮頸がんのリスクは低くなります。検診を受けるかどうかは、健診施設や医師に相談するなどして、自身でよく考えて決めるとよいでしょう。

検査は、一般的に子宮頸部細胞診が行われています。腟口から細い器具を入れて、子宮頸部の粘膜から細胞を採取して、顕微鏡で調べる検査です。また、コルポスコピーという子宮頸部を拡大鏡で見る画像検査や腟からの超音波（エコー）検査をすることもあります。

総合病院等の場所で検査を受けたほうがよいかとのことですが、健診も総合病院も、検査内容に差があるということではありません。また、現在症状がなく病院で検査のみを行う場合は、自費診療になります。

しかし、婦人科のかかりつけ医を普段から見つけておくと、婦人科系の心配な症状があったときなどに慌てずに済み、安心と思います。今回の検査の必要性をまず、クリニック等の受診先で相談することも１つの方法です。

なお、職場の健診については、それぞれの職場で決められた費用補助が出る場合があります。