聴力検査で要再検査に。病気の可能性は?
健康診断の聴力検査で要再検査の結果でした。病気の可能性はありますか?
女性/30代
2022/07/01
聴力検査は、難聴の有無を調べる検査です。日本人間ドック・予防医療学会では、1000Hz(ヘルツ)で30dB(デシベル)以下、4000Hzで30dB以下の音が聞こえていれば正常としています。それ以上の音圧でないと聞こえない場合は、難聴と診断されます。1000Hzは日常会話に必要な低音域、4000Hzは高音域の難聴を早期発見するために行います。大きな音にさらされて起こる騒音性難聴は、4000Hzの検査で発見されることが多いとされます。
難聴は、大きく分けて2つのタイプがあります。1つは、外耳や中耳など音を伝える部分に障害で生じる「伝音難聴」で、中耳炎などが原因で起こります。もう1つは、内耳や聴神経の障害で生じる「感音難聴」で、先天性難聴や耳下腺炎、ウイルス感染、聴神経腫瘍などが原因で起こります。
難聴の検査では聴力検査を行います。ヘッドホンを耳に当て、高さの違う音を流して聞こえているかをみます。そのほか、耳の後ろの骨に直接音の振動を当てて内耳に伝え、聞こえるかをみる骨導検査もあります。通常の聴力検査に異常があるのに骨導検査に異常がなければ、内耳から脳には異常がないことになり、伝音難聴とわかります。
難聴と診断された場合、詳細な検査を受け、外耳、鼓膜、耳小骨、中耳腔、内耳などのどこに原因があるかを調べます。放置すると悪化の可能性もあり、早めに耳鼻科専門医の診察を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。なお、50代以降に起こることが多い老人性難聴は、音を受け止める神経細胞の老化がおもな原因のため、治療による効果はあまり得られません。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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