かぜの解熱後の入浴は？

かつて、子どもがかぜをひいたときは治るまで入浴は控えるという考え方が一般的でした。これは、当時の住宅事情によるのではといわれています。以前は、多くの家庭に内風呂がなく銭湯を利用していたため、入浴後に家まで寒い思いをして帰らなければなりませんでした。また、家屋の温度管理もむずかしく、入浴したことでかえって体を冷やし、かぜを悪化させると考えられていたようです。

一方、現在のわが国の住宅環境では入浴しても構わないという考え方に変わりつつあります。欧米などでは、かぜで発熱した子どもを水やぬるま湯に入れて熱を下げるという習慣があります。アメリカなどでも、子どもがかぜのときにはぬるま湯に入れるほうがよいという考え方が増えているとも聞きます。

通常、かぜをひいてせきやはな水が出ていても、機嫌がよく元気で、熱がなければ、お風呂に入れてもよいでしょう。体力を消耗しない程度にぬるめのお風呂に入れてさっぱりさせてあげましょう。

なお、高熱が出ている、ひどいせき、下痢や嘔吐があり、体力が低下しているなどの場合は避けたほうが無難です。あくまでも、子どもの体調をみながら判断しましょう。受診の際に、かかりつけ医に相談すると安心です。