Question

健康診断で炎症反応が……。どうすればよい?

会社の健康診断で「炎症反応にて異常を認め検査が必要」との結果でした。炎症反応とはどういった状態でしょうか? 考えられる病気や日常生活で気をつけるべきことを教えてください。

男性/40代

2022/06/27

Answer

私たちのからだは、何らかの有害な刺激が加わったとき、自らを守るためにさまざまな反応を起こします。けがややけど、薬物による刺激、ウイルスや細菌感染などによる防御反応として全身に影響が及ばないように炎症症状(発赤・腫れ・熱感・痛みなど)が働きます。


人間ドックや健康診断などでよく行われている検査で、からだの炎症の有無を診る項目は、CRP(C反応性たんぱく)を指すことが多いです。CRPは、組織の破壊やからだに炎症が起こると血液中に現れます。からだのどこかに何らかの原因で炎症が起こると血液中に炎症反応が現れ、その程度が進むと検査値の上昇がみられます。炎症がおさまってくると、検査値が安定してきます。

ただし、CRPなどの炎症反応の検査だけでは病気の診断には至らないため、症状やほかの検査の値などの総合的な結果から原因を判断し、原因がはっきりしない場合には、経過を観察していくこともあります。CRPが上昇する疾患や原因は、前述の外傷や感染症などのほか、骨折、妊娠、心筋梗塞などの心臓疾患、リウマチなどの膠原病や悪性腫瘍などの全身疾患でも炎症反応がみられ、数値は軽度上昇します。


したがって、健康診断などで炎症反応が認められ、検査が必要といわれた場合は、まず数値が上昇している原因を医療機関で調べることが大切です。その原因に応じて治療や生活面の留意点を守ることになるので、医療機関で結果について相談してください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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