Question

社会不安障害で通院中。生活をどうすれば?

社会不安障害といわれ、診療所に通院しています。父親から「お前は家族のなかで変わり者だ」などとよく言われます。自分不安な気持ちはうまく説明できないので、いつもイライラしています。就職したい意志はあります。どう生活していけばよいのでしょうか?

男性/30代

2022/06/17

Answer

仕事をして社会参加をしたい。自分ではそのように考えているけれども、社会不安障害というこころの病のために一歩が踏み出せず、つらさを感じているのですね。相談者は診療所に通院しているとのこと、まず自身がこころの病と向き合っていることをほめてあげてください。こころの病にとって大事なのは、しっかり治療をつづけて気持ちを安定させることです。


社会不安障害の場合、一般的に治療期間が長く、薬を飲みつづけることが必要になります。残念ながら少し体調が上向くと、薬を飲むことをやめてしまう人もいます。しかし、気分の波をうまくコントロールするためには、継続して薬を飲むことが求められます。これからも定期的に医師の診察を受けて薬を飲み、気分の波の幅を抑えることを心がけましょう。


そして、就職が実現するように、準備をすることが大事です。どんな職種でどのくらいの時間働くことが可能か、体調や経済状況をふり返りながら検討していきましょう。身近にサポートしてくれる人を探すこともよいでしょう。相談者の気分の波を客観的に捉えてアドバイスしてくれる人がいると、それだけで気持ちが安定し、周囲の様子がよくみえてくるものです。


現在通院中の診療所や、住まいの市区町村の役所には、こころの病を持つ人が定期的にケアを受けることのできる、デイケアなどのサービスを紹介してくれる相談員がいると思います。気軽に相談して就職への足がかりをつかんでみてくださいね。


一方で、お父様の意見には、あまり振り回されないように心がけてみてはいかがでしょうか。こころの病は数値や見た目でわかるものではないため、周囲の理解を得ることがむずかしく、人知れず苦労することが多いのではとお察しします。

社会不安障害は決して甘えや怠けではなく、どんなに気力や根性を振り絞っても克服できるものではありません。適切な治療や負担を減らす生活設計により、徐々に回復していくものです。

父親には診察に同行してもらって主治医からアドバイスしてもらうか、あるいは市区町村で行われる家族教室などへの参加を促すと、少しでも理解が期待できるでしょう。焦る気持ちがわくこともあるかと思いますが、しっかり足元をみながら少しずつ気持ちを整えていかれることを願っています。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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