Question

透析治療にかかる費用の助成は?

透析治療にかかる医療費の助成について教えてください。

男性/60代

2022/06/16

Answer

透析治療にかかる医療費として、外来で行われる血液透析は1カ月当たり約40万円、腹膜透析(CAPD)は30~50万円程度と考えられます。高額ですが、医療費の公的助成制度があり、それを使うことで患者さん個人の経済的負担は軽くなります。


まず、医療費の助成には「医療保険の長期高額疾病(特定疾病)」があります。これは高額療養費の特例として、透析治療の自己負担は1カ月当たり1万円が上限とされています。また、腹膜透析の場合には、カテーテル手術をした月に申請を行うと、医療費は1万円または2万円(一定以上の所得のある人)が上限となります。

さらに、この自己負担分を助成する公費負担制度も利用できます。たとえば、透析治療を始めると身体障害者手帳を取得できるため自治体によっては、自己負担分の1万円に対しても助成が受けられます。この「重度心身障害者医療費助成制度」は、各都道府県や市区町村が独自に行っています。それ以外にも国の制度として「自立支援医療(更生・育成医療)」があります。


ただし、こうした公的助成制度を利用するためには所定の手続きが必要です。くわしくは、かかりつけの医療機関のソーシャルワーカー、あるいは都道府県または市区町村の福祉担当窓口に相談することをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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