Question

胃潰瘍で退院後、乳製品を禁止されたが……

みぞおち辺りの激痛をくり返し、重度の胃潰瘍と診断されて即入院になりました。仕事のために3日で退院したものの、医師から牛乳やヨーグルトなどの乳製品はとらないように言われました。一方、胃潰瘍では牛乳やヨーグルトなどをとるとよいとも聞くのですが……。どうすべきでしょうか?

男性/30代

2022/06/15

Answer

人間のからだはおもにたんぱく質からできており、食物としてとったたんぱく質は、胃から分泌される胃液によって消化されます。この消化液が自分の胃や腸を消化してしまう病気が消化性潰瘍です。消化性潰瘍の大部分は、胃と十二指腸にできるために、それぞれ胃潰瘍と十二指腸潰瘍と呼ばれています。日本では胃潰瘍の原因は、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)によるものが多くを占めています。そのほかには、鎮痛解熱剤として使用されている薬剤などによる副作用が挙げられます。

主治医から牛乳やヨーグルトなどの乳製品をとらないよう指示があったとのことですが、胃潰瘍があり、出血や悪心、嘔吐など強い症状がある場合は絶食が必要で、症状が落ち着き次第、医師の指示に基づいてもとに戻していきます。


胃潰瘍の治療は薬物療法が中心で、適切な治療が行えている場合は、厳しい食事制限をしないことが多くなっています。以前は胃酸に対しての緩衝作用から、乳製品をとることがすすめられていましたが、現在は消化のよい食品や調理法をすすめることが一般的で、牛乳やヨーグルトも避けるべき食品には入りません。ただ、胃潰瘍以外の原因で乳製品を控える必要がある場合は、禁止の指示が出ることも考えられるため、牛乳やヨーグルトを禁止された理由は、主治医に確認してください。


胃潰瘍の治療方法は、薬物療法と生活習慣の改善があります。

薬物療法は、胃の粘膜を守るものと、胃酸の分泌を抑えるものに分かれます。とくにプロトンポンプ阻害薬、H2ブロッカーなど胃酸を抑える治療薬が中心となります。ピロリ菌が原因の場合、除菌療法を行いますが、多くは胃酸分泌を抑える薬を随時使用します。まれに潰瘍部分からの出血があり、止血が困難な場合や胃の壁に孔が開いた場合などは、手術が必要になります。胃潰瘍は、胃酸の分泌を抑える薬を2カ月服用すると約9割の人は軽快しますが、再発が多いため、再発を防ぐことが大切です。

生活習慣については、バランスのよい食事を1日3食とる、よくかんで食べる、腹八分目にする、極端に辛いものや塩辛いものは避ける、禁煙する、空腹での飲酒は避ける、カフェインの強い飲みものは食後にとる(1日2~3杯まで)、十分な睡眠時間をとる、ストレスをためない、などを心がけましょう

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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