胃がん検診なら、胃X線と胃内視鏡のどちらがよい?

男性/30代
2022/06/12

胃がん検診では、胃X線検査と胃内視鏡検査(胃カメラ)のどちらがよいでしょうか?

この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

現在、胃がん検診では、問診のほか、胃がんの死亡率を減少させることが科学的に認められ、胃がん検診として推奨できる検診方法は「胃部X線検査」または「胃内視鏡検査」です。「ペプシノゲン検査」や「ヘリコバクターピロリ抗体検査」、あるいはその併用検査等は、死亡率減少効果の有無を判断する証拠が現時点では不十分なため、対策型検診(住民検診)として実施することはすすめられていません。


従来より胃X線検査については、死亡率減少効果を示す相応な証拠があるとのことで、対策型検診(市町村等の集団検診)、任意検診(人間ドック)で実施することを推奨しています。胃内視鏡(胃カメラ)検査についても、死亡率減少効果を示す相応な証拠があるとのことで、対策型検診(市町村等の集団検診)、任意検診(人間ドック)で実施することを推奨しています。2016年4月から、対策型検診(市町村等の集団検診)でも胃内視鏡(胃カメラ)検査が行われるようになりました。


検診の受け方、いずれの検査方法を選択するかは、その人の健康状態や検査に対する考え方などによって、選択基準が異なることもあります。また、それぞれの検査には、メリット(得られる効果)とデメリット(検査による副作用など)があります。どんな検査を選べばよいのか迷う場合には、主治医や消化器専門医などに相談することをおすすめします。

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