Question

子どもが腎性糖尿。注意することは?

子どもが学校の尿検査で糖が出たため、再検査したところ、腎性糖尿でした。糖尿病になりやすいといわれたものの、とくに治療はしておらず、注意することはありますか?

男性/40代

2022/06/07

Answer

腎性糖尿とは、血糖値は正常なのに尿糖が出る状態です。糖尿病ではないので、この状態は糖尿病の心配はなく、治療の必要もありません。糖尿病というと「尿に糖が出る」と連想しますが、糖尿病の診断は、あくまでも血糖値を中心に考えます。腎性糖尿は、尿を生成する際のろ過や再吸収などの過程で、糖の排泄閾値(血液中のブドウ糖が尿中に排泄されるようになる血糖値の高さ)が低い場合に起こります。ただし、その閾値は、人によって異なるため、腎性糖尿にだけ所見がある場合は、原則的に心配する必要はなく、子どもの体質として把握しておくことが大切です。


なお、糖尿病の発症要因は、家族歴(血縁者に糖尿病がいる)、糖尿病境界域(正常と糖尿病治療域の間)、妊娠糖尿病(妊娠中に初めて発見または発症した、糖尿病には至っていない糖代謝異常)です。これらの要因が1つでも当てはまる場合は、予防を意識しましょう。

●糖尿病予防のポイント

・定期的に健康診断を受け、早期発見に努める

・肥満にならない、肥満を改善する

・食事は1日3食、できるだけ決まった時間に、同じくらいの量を食べる

・ゆっくりよくかんで、食べすぎを予防する

・運動を習慣づける(歩く、階段を使うなど日常の行動のほか、掃除など生活の中で活動量を増やすことも運動のひとつです)

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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糖尿病
学校健診
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