Question
皮下埋め込み型ポートのメリットは?
がんの化学療法を受けるため、皮下埋め込み型ポートの埋め込み手術をすることになりました。埋め込み後の見た目のことが少し気になります。また、利用のメリットは?
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女性/40代
2022/06/04
Answer
埋め込み型ポートとは、細い管(カテーテル)を皮下に留置し、必要なときに薬剤を投与できるようにするための医療器具です。皮下埋め込み型ポート、中心静脈ポートとも呼ばれます。胸部に埋め込む場合は、鎖骨下を通る静脈(鎖骨下静脈)から、心臓の近くの静脈(中心静脈)まで挿入されたカテーテルにポートを接続して留置します。ポートは消しゴムほどの大きさと重さで、留置された部位に多少の丸い盛り上がりができる程度で目立ちません。
埋め込み型ポートを利用するメリットは、皮膚の上から専用の針をポートにさすだけで、薬剤を静脈内に投与することができる、通常の腕からの点滴のように安静を保つ必要がない、使用しないときにも特別な処置や管理が必要ない、などがあります。とくに抗がん剤の投与や、静脈が細く注射がむずかしい人、薬剤がもれやすい人、薬剤の投与時間が長い人などに皮下埋め込み型ポートの留置が行われます。また、抗がん剤以外に高カロリー輸液をす場合なども、この方法を用いると在宅での点滴が可能になります。
埋め込み型ポートの埋め込み手術は通常、局所麻酔で行われます。処置は30分前後で、1泊入院か日帰りで行われます。終了後の数日は、激しい運動は避けたほうがよいものの、とくに安静や食事制限は不要です。約1週間後の抜糸後には入浴も可能になります。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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がん
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