仕事が長つづきせず、そのために離婚も……

会社を辞め、新たな仕事に就くのはたいへんなエネルギーがいることです。ご相談者の場合は何回も転職をくり返しているようで、そろそろこの状況がつづくことに堪えられなくなっているのではありませんか。離婚もして、精神的に何か問題があるのではと考えることもあるようで、深刻さが増していることがわかります。

まず、これまでどのような理由で退職したのか、一度ふり返って整理してみましょう。自分では働きつづけようと思っていたのに何かの理由で辞めざるを得なかったこともあったのですね。どのような事情があったかが明らかになると、今後の対処を考えるのに役立ちます。また、以前の職場の同僚たちが現在どのような状況かを確認してみることも大事です。退職はご相談者だけか、それともほかの同僚も同じように退職したかがわかることで、今後の対策の考え方が変わってくるでしょう。

昨今の社会情勢では終身雇用制度が崩れ、成果や能力を重視した雇用体系が主流となっています。どんな企業や人材でも、1つの会社にずっととどまり、働きつづけることはむずかしい場合があるのも実情です。これまで悩みながら複数の職場で働いてきた体験は、見方を変えると財産にもなるはずです。自分が苦労して積み重ねた経験を、今後に向けてのエネルギーとなるような気持ちの切り替えをしてみてはいかがでしょうか。

とはいえ、これからもずっと何度も転職をくり返すかもしれないという思いが、ご相談者を不安にさせているのかもしれません。度重なると何か精神的に問題があるのではという疑いが生じるのも仕方のないことです。仕事を退職した理由と状況を整理して、身近な人に相談してみると疑問に答えが出るかもしれないので、話してみてはいかがでしょうか。もしかしたら、働きつづけるためのヒントが得られるかもしれません。一方で、ご相談者は３年間仕事をつづけた経験があり、このときの状況を思い返すことも役立つことがあるでしょう。そして、長く1つの職場で働くためには、自分自身を振り返るとともに、自身に合った無理のない職業･職場選びを再度検討することも役立つでしょう。ハローワークなど就労支援の相談窓口を有効に活用しながら、1人で悩まずに今後の道すじを探っていってくださいね。