息子の命日が近づき、気持ちが不安定に……
6年前に息子を亡くしてうつがひどくなり、投薬治療とカウンセリングを受けていました。その間にうつから躁うつと病名が変わり、かなり気持ちが落ち着いたので、カウンセリングを終了しました。しかし、息子の誕生日や命日が近づき、最近気持ちが落ちつかず、眠れません。勝手に涙も出てきます。カウンセリングを再開したいのですが、主治医のOKが出ません。ある程度気持ちを落ちつかせてから受けないと、ますますつらくなるといわれます。でも、このまま不安定な毎日を送るのもつらいです。
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女性/50代
2022/05/27
大変つらい体験を受け入れていくだけでも多くのエネルギーと時間が必要ですが、さらに躁うつによる心身の不調も抱えていたとのこと。投薬治療とカウンセリングを受け、専門家と一緒に歩んでこられたのは、とてもよかったと思います。しかし、息子さんの誕生日や命日が近づいてくるにつれ、再び気持ちがざわざわし、眠れなくなってしまったとのこと。
このように、象徴的な日には亡くなった人をことさら強く思い出し、悲しい気分が募って、抑うつ的な気分になることが多くあり、これを「記念日反応」といいます。記念日反応をのり越える第一歩は、まずこのような反応が誰にでも起こる自然なものであることを知り、理解することといわれています。
カウンセリングの再開については、主治医の先生の許可がまだ出ていないのですね。カウンセリングを受けるにはエネルギーも必要で、適切な時期もあるため、経過をよく知る主治医の意見を聞くのがよいでしょう。ただ、気持ちが不安定なまま毎日を過ごしていくのもつらいことですよね。ここはまず、自身でできることを考えてみるのはいかがでしょうか。これまでカウンセリングを受けたなかで、カウンセラーと一緒に考えた工夫や、少しでも楽になる過ごし方、気持ちの持ち方などはありましたか。そのなかで、今のご自分に合っていそうなもの、できそうなものを実践してみてはいかがでしょうか。
心身はつながっています。体調管理に気をつけ、休養を十分にとり、リフレッシュする時間を持つように心がけてくださいね。つらさを1人で抱え込まず、必要と感じたときは家族や友人などのサポートも得るようにしてください。少しでも気持ちが落ちつくことができるよう、心より願っています。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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