嘔吐恐怖症のような症状がつづいてつらい

嘔吐恐怖症のような症状が長年あり、しかも悪化しているとのこと、さぞかし苦しい思いをされてきたことと思います。まず、医療機関で治療すべきかについては、症状の程度によると思います。誰しも何かしら恐怖を感じる対象はあり、その恐怖心をゼロにすることは不可能といえるでしょう。恐怖心があったとしても、日常生活に支障がなく、ある程度感情をコントロールできるようであれば、無理に治療する必要はないといえます。しかし、ご相談者のように、毎日苦しい思いをし、徐々に悪化しているとなると、やはり専門の医療機関で治療するほうがよいと感じられます。

ご相談者は、経済面と時間面で受診を躊躇されているようですね。経済面では、自立支援医療という制度があり、要件に当てはまれば、公的な支援を受けられる可能性があります。詳しくは市区町村の窓口で確認できます。時間面では、確かに治療が長引くと大変なのではと感じられますよね。しかし、今まで長い間苦しんできた時間を考えれば、いかがでしょうか。治療は毎日行うわけではなく、月1回程度の通院で治療をつづける人もいます。自己流の方法で運良く改善する場合もありますが、やり方を間違えると悪化させる危険性もあります。今のつらさから抜け出すために、専門家と一緒に治療することを検討してみてはいかがでしょうか。

また、心療内科の選び方ですが、世間で評判のよい機関が必ずしも自分に合っているとはかぎりません。とくにご相談者のように、特定の症状を治療したい場合、まずはその病気を専門に扱う医療機関を選ぶ必要があります。心療内科といっても、医師の専門分野はそれぞれ異なり、得意・不得意があります。ご相談者の場合、恐怖症治療の経験が豊富な医師を選ぶことが大切です。自分で探すのが難しければ、市区町村の窓口や精神保健福祉センターなどでも地域の医療機関情報を得ることができます。