Question

鉄欠乏性貧血への対処法は?

先日、具合が悪く、病院で血液検査を行ったところ、ヘモグロビン値が7.2g/dLしかなく、鉄欠乏性貧血といわれました。鉄剤による治療が必要になるかもとのことです。また、食事に気をつけるようにもいわれました。食が細く、食欲があまりないときはサプリメントに頼っていいのでしょうか?

女性/20代

2022/04/13

Answer

鉄欠乏性貧血の原因は、食事などからの鉄分の摂取不足、あるいは出血によるものかのどちらかが考えられます。とくに女性は、月経で定期的に血液が失われることと、必要以上のダイエットなどで鉄欠乏性貧血になりやすいといわれています。はじめは自覚症状がなくても、悪化するにつれて、少し動いただけでも息切れや動悸がしたり、疲れやすい・頭が重い・立ちくらみ・イライラなどの症状が現れるようになります。また、爪がもろくなったり、口の周りや舌が荒れたりすることもあります。


食事で気をつけることは、まず1日3食とることが大切です。食事を抜いたり、食事の量を減らしたりすると、鉄だけでなく、造血にかかわるビタミンB12や葉酸などの欠乏を招きやすくなります。朝食も必ずとりましょう。「穀類+たんぱく質源(魚・肉・卵・牛乳・大豆)+ビタミン・ミネラル源(野菜・果物)」など、栄養のバランスを考えてとると理想的です。「どうしても食欲が出ない」という人の場合は果物や梅干などの酸っぱい食品やおかゆ、野菜スープ、卵などで少しずつ慣らしていくのもよいでしょう。香辛料や酸味のあるものは食欲を刺激し、胃酸の分泌を促し、鉄の吸収を高める効果があるといわれています。


また、鉄には、肉や魚に多く含まれる「ヘム鉄」と、野菜、穀類、豆類、海藻類などに多く含まれる「非ヘム鉄」があります。非ヘム鉄はヘム鉄にくらべて吸収率が悪いため、吸収がよくなるビタミンCや動物性たんぱく質と一緒にとると効果的です。なお、緑茶やコーヒー、紅茶に含まれるタンニンは、鉄の吸収を低下させるといわれ、多量にとるのは控えたほうがよいでしょう。サプリメントに頼る前に、まずはこうした食事の工夫からはじめましょう。


鉄欠乏性貧血の診断のポイントは、貧血症状の有無の確認に加えて、血液検査ではヘモグロビン値のほか、血清鉄、フェリチン、不飽和鉄結合能などの値を総合的に診ることと、貧血の原因となる病気がないかを確認して判断されます。女性の場合、鉄欠乏性貧血の指標となるヘモグロビンの基準値は12~16g/dL(男性は13~18g/dL)です。へモグロビン値が10g/dl以上であれば、栄養バランスをよくして、鉄分の多い食事を心がけるなど、食生活の改善で経過をみます。今回のケースでは、ヘモグロビン値が7.2g/dlなので、一般的には鉄剤による内服治療が必要な状態と考えます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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