高齢者の食欲を回復する食事のコツ

高齢になり、食欲が低下して食事量が減ると、エネルギーやたんぱく質、脂質などの栄養摂取量が減少します。これらが不足すると、低栄養の状態になり、体重低下のほか、筋肉のたんぱく質の減少が加速して、体力の衰えを招きます。

毎食できるだけ、主食（ごはん、パン、めんなど）、主菜（肉、魚、卵、大豆製品など）、副菜（野菜、きのこ、海藻、芋など）をとるようにし、牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品や、果物なども取り入れるようにして、バランスのよい食事を心がけます。

食欲が低下している場合は、動物性たんぱく質をしっかりとるようにしましょう。「高齢だからあっさりしたもの」ではなく、肉や卵、乳製品なども取り入れ、油を使った料理も1日１回はとるようにします。減塩しすぎると食が進みにくいので、本人が好む味付けにしてみましょう。

食欲がないときは、ごはんを残しても、おかずは食べるようにすすめてみてください。また、一度にあまり食べられない場合は、食事の回数を増やしてみましょう。