知らない人との会話で相手の視線が気になる
対人恐怖症、視線恐怖症、女性恐怖症で悩んでいます。家族と話すときは問題ないのですが、知らない人と話すときは相手の視線が気になります。自分の視線もどこを見ればいいのかわからなくなり、周りをキョロキョロとしてしまいます。そのせいで周りから「なんか、変な人」と思われてしまうこともありました。どうしたらよいのでしょうか?
男性/~10代
2022/01/28
あまり親しくない人と会話をする場合、どこを見ながらどのように話すか、とても緊張して戸惑うことがありますよね。とくに、女性と話すときは視線のやり場に困ることや、自然な雰囲気をかもし出さなくてはと、焦る気持ちも湧いて、よけいに苦しむこともあるのではとお察しします。
現在、ご相談者は学校や社会で毎日、さまざまな人と出会いをくり返していると思いますが、そのなかで、まずはルール作りから始めてみてはいかがでしょうか。
人と出会ったときは、最初に2秒ほど相手の目を見るとよいでしょう。1、2とゆっくりこころのなかで数をかぞえ、その後は自分のつらくないところに視線を持っていけばよいのです。もし、相手の目を2秒見るのがむずかしいと感じる場合には、首の付け根の辺りを2秒間見るだけでもよいと思います。あとは、相手の言葉にうなずくときなどに、一瞬、視線を相手の目や首に向ければ問題ないでしょう。
自分の意見や考えを言うときは緊張しますので、自分の手元や荷物を見ていればよいと決めておきますと、気持ちが楽になります。また、女性の服装が派手で、とくに胸元など目のやり場に困る場合は、ご自分の持っているバインダーやファイルなどで視線が下に行かないように視界をさえぎっておくと安心です。
また、あなたは家族と話すときは問題ないのですから、ご両親やきょうだいと話しているときにどこを見ているのか、振り返ってみることもよいと思います。自然に話しているときのイメージを自分の中にしっかり植えつけておいて、その様子を外で再現してみましょう。
自分がどう見られているかということに意識を集中しないことも必要です。変な人と思われていないか、動作がおかしいのではないかと自分の一挙手一投足を気にしますと、逆に周囲のことがわからなくなり、かえって不自然になってしまいます。あなたが自分のことを気にしているのと同様、周囲の人もそれぞれ自分自身のことを考えていることのほうが多いものです。何か言われたとしてもそれがすべてではありません。そのひと言にとらわれない気持ちを持ってくださいね。
そして、ぴったりと息の合った会話や、なめらかなコミュニケーションを目指そうとしないことも大事です。周囲を見ると、大勢の人の輪のなかで積極的に話題をふりまいている人もいることでしょう。どうしてもそういう人が目立ちますし、ご自分と比べてしまうことがあるかもしれません。
ですが、他人とくらべるよりもご自身が頑張っていることを十分に認めてあげて、できていることを確認しながら、1つひとつ積み重ねていくことが重要だと思います。会話上手は聞き上手ともいいます。相手の話を聞くことを大切にして、ゆっくり関係を築いていってくださいね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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