Question

うつ病と言わずに就職、通院がむずかしい状況

新しい職場で働くことになりましたが、うつ病だということを会社に言っていません。通院して薬をもらっているのですが、休日が日曜日しかありません。平日休むと辞めさせられそうですし、病気のことを言っても辞めさせられそうですし、どうしたらいいのでしょうか?

男性/40代

2022/01/28

Answer

まずは、ご就職おめでとうございます。新しいお仕事を探すのはとても大変だったことと思います。よくがんばってこられましたね。


新しい仕事を見つけたものの、会社を平日休めないことや、病気のことを打ち明けるのもむずかしいため、受診や服薬ができなくなりそうなことに悩んでおられるのですね。就職を有利に進めるためには、うつ病を患っていることをあえてお話しにならなかったというお気持ちは理解できます。しかし、このままでは体調を維持することが困難だという現実が迫って、身動きがとれなくなっているご様子です。


就職の際、うつ病などのメンタル疾患のことを事前に話すかどうかは、本当に悩ましい問題です。話すか話さないか、どちらがよいという明快な答えがないのが実情と言えます。面接において、通常はご自分が不利になるような内容は話さないのが一般的です。ですから、今回うつ病のことを言っていないご自分のことを、責めないでいただきたいと思います。


そして今後のことですが、少し整理して考えてみましょう。あなたが困っていることが何なのか、書き出してみてはいかがでしょうか。それらについて項目ごとに検討してみると、道すじが見える場合があります。


例えば、病院に行く時間がないことに関しては、現在通院中のクリニックの診察時間が平日昼間のみであれば、夜間や日曜診察を行なっている医療機関を探して通院先を変更するという方法が考えられます。


また、現在通院中のクリニックをどうしても変更したくない場合には、「体調がすぐれないので病院に行きたい」と会社にお話しされるとよいでしょう。定期的な通院と服薬が確保できることで、気持ちが安定する可能性があります。


一方、休日が少なく体力に自信がない場合には、現在の働き方を見直す必要があるかもしれません。


就職活動のときは、合格したい一心で無理をして頑張ってこられたのだと思いますが、うつ病の治療中の場合、無理は禁物です。心身のエネルギーが低下しているときに、いくら気力や根性で頑張ろうとしても、かえって空回りしてしまい悪循環を招くことがあります。「もっとがんばれるはずだ」という気持ちを少しゆるめて、「本来の自分の能力の半分程度で働けばよいのだ」と言い聞かせてあげることが大事です。


身近なご家族やかかりつけの医師、ソーシャルワーカーなどに相談しながら、無理なく働けるペースや環境を整えていってくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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