Question

激甘コーヒー断ち後も体重が減らない

4日前に禁煙しました。コーヒーもやめたのですが、体重が減らなくて困っています。砂糖をスプーンで山盛り2杯、ミルクを少々入れたコーヒーを、禁煙するまで毎日5~6杯飲んでいました。それなのに、体重は増えも減りもしません。体重の減らし方を教えてください。現在、体重72kg、身長は165cmです。

男性/50代

2022/01/28

Answer

体重を減らすための対策を立て、禁煙と同時に毎日飲んでいたコーヒーをやめられたのですね。健康づくりへの意識の高さが伝わってまいります。


体重は、食べ物から得る摂取エネルギーと、基礎代謝や日常生活・運動で使用する消費エネルギーのバランスで変動します。消費エネルギー量が摂取エネルギー量を上回ると、個人差はあるものの、体の脂肪が燃焼して、体重が減少します。


健康的に体重を減らすためには、消費エネルギー量が摂取エネルギー量を上回るように、食事や飲料を含めた摂取エネルギー量を抑え、消費エネルギー量を増やすために身体活動量を増やしていくことが大切です。


1カ月で体重1kg減らすためには、およそ7000kcal分のエネルギーの削減を捻出しなければなりません。


砂糖山盛り2杯とミルク入りコーヒーのエネルギーは、1杯あたり50kcalほどです。毎日5~6杯飲んでいたコーヒーをやめた場合、1日あたり250~300kcalを減らせますので、計算上では、1カ月後には約1kgの減量が見込めます。食事に変化がなければ、少しずつ体重が減ってくることが期待できますので、しばらく続けてみてはいかがでしょうか?


摂取エネルギーを減らせれば、より減量効果が得られやすくなります。ちょっとした菓子類を食べないようにする、水分補給は砂糖の入っていないお茶や水にする、サラダにかけるマヨネーズをカロリーハーフタイプにするなどで、摂取エネルギーを削減できます。


また、効率よくからだの脂肪を燃焼させるために、自宅でできる筋力トレーニングをとり入れて身体活動を高め、消費エネルギー量を増やすために、毎日10分多く歩くようにすることなどを検討されるとよいでしょう。


急激に体重を減らすとリバウンドする可能性が高くなり、体調を崩す原因にもなります。理想的な減量の目安は、月に1~2kg減のペースが適切といわれています。

毎日の体重測定を続け、記録をすると、変化がわかりやすく励みになるでしょう。


身長と体重の割合を示す体格指数(BMI)についてご説明します。

基準値は18.5以上25未満で、25以上になると肥満と判定され、さまざまな生活習慣病につながる可能性が出てくると考えられています。


BMIの計算式は次の通りです。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)


体重測定の際は、毎日同じ条件で行うことが大切です。例えば起床後、食事前、排尿後などです。


ご相談者は、4日前に禁煙なさっています。禁煙すると数日で、たんやせきが減り、のどのいがらっぽさがなくなり、数週間たつと、食べ物のにおいや味覚が回復し、胃の調子もよくなって食欲が増してきます。また、数年後には心臓の疾患、脳卒中、食道がん・咽頭がん・肺がんなどの危険率が減少します。

食欲が増すことで、一時的に体重が増える方も少なくありません。そのようななかで、体重を増やすことなくお過ごしなのは、素晴らしことです。


すぐに結果が出ないと、がっかりした気持ちになることもありますが、結果は少し後からついてくることが多いため、焦らず、気長に続けることが大切ですね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

禁煙
肥満

関連する病気

本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。