異常な眠気に襲われます
外気が入ってこない室内で異常な眠気に襲われます。仕事(デスクワーク)をしていると、ひどいときは電卓を叩いている最中や、説明を聞いているときも、気づいたら瞼が閉じています。上司には「具合が悪いなら早退しなさい」と言われますが、会社の外に出れば治ります。休日出かける時も電車内で異常な眠気が襲い、倒れそうになることもあります。症状に気づいたのは10年位前。はじめは睡眠不足かと思っていましたが、睡眠不足でも眠くならないこともあります。受診するとしたら何科が適当でしょうか?
女性/40代
2022/01/28
日常生活のさまざまな場面で眠気に襲われ、お困りの様子。眠気は、夜だけではなく日中午後1~3時までの時間帯にも生理的なピークが訪れます。女性の場合は月経周期によっても日中の眠気を強く感じる、夜の眠りが浅くなるなど、一時的な眠りのトラブルが起こることもあります。
また、心配ごとや精神的ストレスが強く、睡眠の質が保たれないことが原因のときもあります。
上記のような生理的な眠気以外の原因も、大きく分けて2つあります。睡眠時無呼吸症候群など睡眠不足から起こる場合と、慢性的にくり返すような過眠症や過眠状態など脳の覚醒を維持する機能に問題がある場合です。
一般的に、からだを動かしたり、寝る前の環境を整えたりするなどの生活習慣改善を1~2週間行っても効果がない、または2~3週間以上強い眠気がつづく、人と話していても眠気が解消されない、日中の生活に支障がある場合は、生理的な眠気以外の原因が疑われ、医療機関受診の目安となります。睡眠を専門に診る科は、睡眠外来、精神科や心療内科が適切です。
睡眠の質を高め、日中の眠気を解消する生活の留意点をお伝えします。
1.規則的な生活を心がけ、できるだけ同じ時間に床に入るようにする(寝具は清潔で心地よいと感じるものを準備)
2.いつもより睡眠時間を多めにして十分眠ることを心がける
3.飲酒の習慣があれば、睡眠の質に影響のない適量にとどめる
4.カフェインは夕食以降避ける(眠気や疲労感を軽くする作用があるが、4~5時間持続するため)
5.日中は適度に日光にあたり、昼休みや休日にはからだを動かす
6.寝室は適度な温度で、騒音から守るなど環境を整える(室温26℃、湿度50~60%位、照明は睡眠の15分位前から薄暗くおとし、睡眠中は灯りを消すと効果的)
7.就寝前の携帯電話やパソコンの使用、興奮するようなテレビなどは控える
8.眠りやすいからだ体にするため、就寝時間の2~3時間前に入浴、ストレッチなどの軽い運動を行う
9.三食栄養のバランスをよくとる
また、心配ごとや問題は夜にもち越さないように、昼間にやれることはやっておき、満足感をもって夜を迎えられるとよいでしょう。
良質な睡眠の定義はさまざまな意見がありますが、日中、元気よく活動できる、目覚めたときにスッキリ感があるかどうかが目安になります。生活習慣を見直し、日中の眠気が改善しない場合には、受診をおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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