Question

基礎体温の測り方

基礎体温はどのように測ればよいですか?

女性/30代

2022/01/28

Answer

基礎体温とは、朝、目覚めてすぐに計測する体温のことです。起床後の活動を始める前の、もっとも安定した体温を測ります。毎日測定することで、測定結果である基礎体温表から排卵の有無、月経周期、妊娠しやすい時期など、女性のからだのリズムに関するさまざまな情報が読み取れますので、基礎体温の測定と記録は女性の健康管理に役立ちます。


測り方は、朝、目覚めたらすぐ、起き上がる前に、婦人用体温計を舌の下に入れ、軽く口を閉じます。毎朝、できるだけ同じ時間帯に測ることがすすめられます。仕事で不規則な生活など、決まった時間の測定が難しい場合は、3時間以上横たわったあとに測定するなど、決まった時間でなくても測定する方法もあります。


起きてすぐ測定するので、婦人用体温計は枕元においておきましょう。測った基礎体温は、基礎体温表に記入します。


基礎体温は、健康な女性では低温期が2週間ほど続き、排卵を境に高温期が2週間ほどつづくのが一般的です。通常、低温期と高温期の体温の差は0.3℃~0.5℃の間で、周期的に変化します。低温期は、卵巣にある卵胞が成熟していく期間で、人によっては25日ほどつづくなど、個人差があります。一方、高温期は2週間前後とほぼ一定です。


排卵は、成熟した卵胞が卵子を放出する時期で、このタイミングで卵子が精子と結合すると受精します。排卵を境に始まる高温期は、卵子を放出した卵胞が「黄体」という細胞になり、受精卵の着床に備え、子宮内膜を厚くします。このとき受精卵が子宮内膜に着床すると妊娠、着床しない場合、子宮内膜は徐々に萎縮し、はがれ落ちます。これが月経です。


基礎体温はその日の体調や睡眠時間、食事の内容などによって影響を受けることがあるので、体温とともにその日の体調なども合わせて記録しておくとよいでしょう。また、一定の時間に測定できない場合は、測定時間も記録しておきましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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