パチンコ依存症を克服したい
はずかしい話ですが、パチンコ依存症になってしまったようで、どうしたらよいのか悩んでいます。負けても、「次は勝つんじゃないか」と思い、パチンコに行ってしまいます。今月は異常です。今日、我に返りました。意志が弱いのでしょうか? 依存症を克服するためのアドバイスをいただけたらうれしいです。
女性/40代
2022/01/28
パチンコがなかなかやめられない状態になり、悩んでいらっしゃるのですね。ご自身で我に返り、克服したいと思ったことが、回復への第一歩だと思います。どのような方法があるか、一緒に考えていきたいと思います。
パチンコなどのギャンブルは、ご自分が楽しめる範囲内で行うのであれば、問題はありませんが、いわゆる依存症の状態になってしまうと、日常生活にさまざまな支障を来たすようになります。何よりもパチンコを優先し、経済的に追い込まれ、借金をしたり、仕事や家事など、本来すべきこともしなくなったりなど、深刻な状況に陥る場合もあります。ただ、そのような状況から抜け出したいと強く思っているのであれば、改善していくことはできるのではないかと思います。
あなたはいつ頃から、パチンコに依存するようになったのでしょうか? 何らかのストレスを解消するために始めたものに、いつの間にか強く依存するようになってしまったということも、少なくありません。その場合、原因となっているストレスを軽くすることも必要だと思いますので、今一度、ご自分の生活環境を見直してみてはいかがでしょうか?
しかし、依存症が疑われる状態になってしまうと、自分1人で改善していくのはむずかしい場合が多いといわれています。依存状態が長期間に渡っていたり、パチンコをする頻度・時間・お金などを自分でコントロールできない状態になったりしているときには、専門家などへの相談をおすすめします。
ギャンブル依存症の治療は、依存症の治療を行っている精神科等のクリニックや病院で受けることができます。また、依存症者どうしによる自助グループに参加することも、依存症からの回復のためには非常に有効だといわれています。自助グループでは、同じ悩みや経験を打ち明け、共感し合ったり、どう回復したかについての先輩の話を聞いたり、客観的に自分を見つめ直したりする機会が得られると思います。
お住まいの各都道府県にある精神保健福祉センターや、各地域の保健センターなどで、ギャンブル依存の相談窓口が設置されていたり、定期的に講座などが開かれたりしていると思いますので、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか? また、そのような相談窓口で、地域の専門の医療機関や自助グループの情報なども、教えてもらえるはずです。
依存症を克服するためには、パチンコをやめた自分がほかの趣味などをもち、いきいきと生活している姿を思い描いたり、どんな自分になりたいかをイメージしたりすることが大切です。また、悩みを1人で抱えずに、専門家や同じ悩みをもつ仲間と一緒に、回復の道を歩んでいってくださいね。
あなたがお悩みから、1日も早く解放されることを願っています。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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