Question

市販薬では治らない前の吹き出物の対処法

1カ月ぐらい前からひんぱんに顔に吹き出物ができるようになりました。できる場所がほお骨の上あたりで、市販の塗り薬やクリームなどを使ってみましたが、いっこうに治る気配がなく、今日、その近くにも吹き出物ができました。内臓でも悪いのでしょうか。

女性/30代

2022/11/14

Answer

顔に吹き出物ができ、市販の塗り薬などを使用しても治らないとのこと。別のところにもできてしまい、対応にお困りの様ですね。顔に表れる吹き出物としては、にきびなどが代表的です。今回はにきびについての説明と対処方法を検討してみましょう。


にきびは、皮膚の慢性炎症性疾患の1つです。男女とも13歳頃から高校生の頃に症状が悪化し、多くは20歳頃には自然に軽快します。にきびのでき方には個人差があり、体質、生活様式、環境、スキンケア、食事などの違いが関係しているようです。


初期症状は、皮脂の分泌が多くなって毛穴にたまり、毛穴の先が詰まることで始まります。皮脂がたまった毛穴が炎症を起こすと、赤いブツブツ(丘疹:きゅうしん)となり、さらに炎症が進むと膿がたまったブツブツ(膿疱:のうほう)になります。

炎症が治まっても赤みは多少残りますが、時間とともに消失します。炎症が強いと、隆起した痕や凹んだ痕が残ることがあります。 


20代以降もにきびができる場合があり、成人型のにきびといわれます。思春期とは異なり、原因に月経などが密に関係していることが多いためです。悪化因子としては、ストレスや睡眠不足、不規則な生活、不適切なスキンケアなどがあります。成人型の女性のにきびは、月経前に悪化する傾向があるようです。


にきびの治療は皮膚科で行います。予防のためにビタミン剤、そして抗生物質の飲み薬や塗り薬などを使うことが一般的です。道具などを用いてにきびの皮脂を押し出す処置やケミカルピーリングや漢方などを用いることもあります。


日常生活の注意としては、ストレスの少ない規則正しい生活を送ることです。

にきび対策の基本は洗顔です。1日2回、洗顔料を使用して行い、毛穴を清潔にし、皮脂が出やすいようにします。やさしくなで洗いし、こすりすぎないよう注意します。皮脂が多いところや、患部は二度洗いしてもよいでしょう。

顔に触る、頬杖をつく、髪が顔の皮膚に触れるなどの刺激で毛穴が塞がりやすくなるため、注意しましょう。


炭水化物やタンパク質、脂質、ビタミン類などのバランスがとれた食事は、健康な皮膚を保つために重要です。食事からの栄養の不足による皮膚トラブルもあります。にきびに関する具体的な食事制限はありませんが、間食は避け、バランスのよい食事を心がけましょう。


吹き出物など症状がある場合、まずは皮膚科専門医を受診することをおすすめします。

にきびは、膿を押し出しても皮脂が残っていると炎症は治まらず、悪化することも。潰したり、触らないようにしましょう。


ご相談の様子ですと、症状が1カ月ほど続き、市販の薬などを使用しても治らない様子ですので、皮膚科受診のタイミングだと思われます。にきびなのかどうかの診断も含め、皮膚科医師の診察を受けられ、対処方法を相談されることをおすすめします。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

肌トラブル
本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。