鼻は悪くないが、周りに比べ臭いに鈍感
ここ何年か臭いに鈍感になってきています。みんなが臭いと言っている時もまったく臭うと思わず、赤ちゃんがうんちをしても、夫はすぐに気づきますが、私にはわかりません。そのせいか、料理をしても味つけか濃くなっているようです。今まで鼻が悪くて病院を受診したことはありません。鼻づまりもありません。どこか悪いのでしょうか?
女性/30代
2022/01/28
臭いに鈍感になってきていて、赤ちゃんのうんちに気づかなかったり、料理の味付けが濃くなったりと、日常生活でお困りのご様子。過去、こういった症状を経験されたことがなく、年々状態が悪化しているとのこと。さぞ戸惑われていらっしゃるかと思います。
鼻は、食べ物などの香りが鼻の奥の臭いを感じる感覚細胞へ届き、これを臭いとして感じ取ります。
臭いが感じにくくなっている原因は、大きく分けると2つ考えられます。ひとつは、感覚細胞や神経そのものに問題がある場合。もうひとつは、鼻づまりがあるため、臭いが鼻の奥の感覚細胞まで届いていない場合です。
鼻づまりがないのに臭いを感じない場合は、いくつか原因が考えられます。例えば、かぜなどのウイルスが原因で臭神経に軽い炎症を起こしたときや有毒なガスを吸い込んだとき、頭をぶつけるなどの外傷を負ったときです。このうち最も多いのは、かぜなどによるウイルス感染の結果のものです。
臭いは感覚に個人差が大きく出るものですが、とくに理由もなく臭いが感じにくくなるときは、まずは耳鼻咽喉科で診察を受け、原因を調べることが大切です。
耳鼻咽喉科では、鼻の中に問題がないかどうかを内視鏡などを用いて検査します。そのほか、ニオイの強い薬を注射して濃度を変えながら反応をみる嗅覚検査を行い、どの程度、臭覚が効かないのかをチェックします。治療が必要な場合には、ステロイド点鼻薬による薬物療法などが予想されます。
原因を調べるためにも、まずは耳鼻咽頭科の受診をおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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