視界に粒状のものや線などが見える…病気？

１年ほど前から、目の見え方に異常が表れ、最近は黒目と白目の境目が剥がれているようだとのこと。

“見る”機能に支障が出るのは、生活上の不便はもちろんのこと、気持ちの面でも不安が大きいことと思います。

目には痛みや不快感のほかに、視野が欠ける、物が二重に見える、霞んで見える、視野に異物が見える(動いている)など、さまざまな症状が表れます。

目に表れる症状は、目自体に問題があって起こる場合が多いのですが、そのほかにも見る機能を司っている脳など、ほかの部位の問題によって起こることもあり、原因によって対処方法が大きく異なります。また、加齢や眼精疲労など、生理的な原因も多く関係するため、すべてが治療の対象にはなりません。

ご相談者のように、目を動かすと本来ならば見えない異物が見えるなど、見え方に問題が起きている場合にも、考えられる原因は多々あります。

目を強くこすったわけではなく、外傷などのきっかけもないのに、突然目の見え方に問題が表れた場合には、まずは何らかの原因によって、見るために必要なレンズの役割を果たしている部分に支障が起きているのではないかと心配されます。

そのため、眼科では視力検査や屈折検査(近視や乱視、遠視を見極めます)、細隙灯顕微鏡検査（肉眼ではわからない、細かな目の状態を顕微鏡で確認します）などの基本検査に加え、症状から必要と思われる検査を追加で行います。

多くの検査は短時間で終わり、痛みを伴うものではありません。

また、黒目と白目の境目が剥がれているように見えるとのことですが、その症状に気づいてから、目の見え方に変化があったでしょうか。

表れている症状のみで問題を予測することは難しいのですが、いずれにしても、１年ほど症状が続いているようでしたら、眼科を受診され、症状の原因や今後の対処方法についてご相談なさったほうがよいでしょう。

目は非常にデリケートな部位ですが、早めに対処をすることで、症状の回復が期待できます。ご相談者の心配事が早く解決されますことを心より願っております。