聴力検査で異常あり、何かの病気?
聴力検査でひっかかってしまいました。病気の可能性はありますか。
男性/40代
2022/01/28
聴力検査は、難聴の有無を調べる検査です。日本人間ドック・予防医療学会では、1000Hz(ヘルツ)で30dB(デシベル)以下、4000Hzで30dB以下の音が聞こえていれば正常としています。それ以上の音圧でないと聞こえない場合は、難聴と診断されます。
1000Hzは日常会話に必要な低音域、4000Hzは高音域の難聴を早期発見するために行います。大きな音にさらされて起こる騒音性難聴は4000Hzの検査で発見されることが多いとされます。
なお、検査時に疲れているなどの場合、周波数の違いに関係なく、正確な結果を測定できないことがあります。聴力検査はできるだけ体調のよいときに、リラックスして受けるようにしてください。
難聴は、大きく分けて2つのタイプがあります。ひとつは、外耳や中耳など音を伝える部分に障害で生じる「伝音難聴」で、中耳炎などが原因で起こります。もうひとつは、内耳や聴神経の障害で生じる「感音難聴」で、先天性難聴や耳下腺炎、ウイルス感染、聴神経腫瘍などが原因で起こります。
難聴と診断された場合、詳細な検査を受け、外耳、鼓膜、耳小骨、中耳腔、内耳などのどこに原因があるのかを調べます。放置していると悪化する可能性もあるので、早めに耳鼻科専門医の診察を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。
50歳代以降に起こることが多い老人性難聴は、音を受け止める神経細胞老化が主な原因のため、治療による効果はあまり得られません。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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