Question

脂質異常症を予防する生活は?

年々、LDLコレステロールの値が上がっています。脂質異常症を予防するには、日常生活でどのような注意が必要ですか。

女性/50代

2021/12/21

Answer

脂質異常症は、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪が増え過ぎた状態、またはHDLコレステロールが少な過ぎる状態です。コレステロールや中性脂肪は生きていくうえで必要不可欠なものですが、体に必要な量は決まっています。LDLコレステロールが過剰になるなどして血液中の脂質のバランスが崩れると、血管の壁が傷ついて動脈硬化が始まってしまいます。


脂質異常症は遺伝やほかの病気が原因のこともありますが、多くは食生活の乱れや飲酒、運動不足、喫煙などの生活習慣が原因です。予防と改善に、食事では食べ過ぎに気をつけましょう。脂質異常症で肥満の人は、やせるだけでもコレステロール値が下がります。LDLコレステロールが高い人は、肉の脂身や内臓、乳脂肪、加工食品のとり過ぎに注意。中性脂肪が高い人は、脂肪分のほか、甘い菓子類や飲料、ご飯、アルコールなどにも気をつけましょう。


一方、コレステロールを減らす働きが期待される魚の脂や、コレステロールの吸収を妨げる、食物繊維が多い食品(大豆製品、野菜、海藻類、精製度の低い穀類、きのこ、芋類など)は積極的に取り入れたい食品です。


また、食事とともに大切なのが適度な運動です。運動は体脂肪を燃焼させ、肥満や中性脂肪値の改善に効果的なほか、HDLコレステロールを増加させます。おすすめはウォーキングなどの有酸素運動。さらに、喫煙習慣のある人は禁煙を始めましょう。喫煙はHDLコレステロールを減少させ、動脈硬化を早める要因となります。


脂質異常を起こさないために、まずは日々の生活習慣を振り返り、できることから改善を始めることが大切です。なお、健診等で異常値を指摘されている場合には、早めの受診するようにしてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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