大腸がん検診の便潜血検査と大腸内視鏡検査の選択は?

男性/40代
2022/06/19

大腸がん検診では、便潜血検査(べんせんけつけんさ)をせずに、大腸内視鏡検査を受けたほうがよいですか?

この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

現在、大腸がん検診では、便潜血検査、大腸内視鏡検査などが行われています。


大腸がんの死亡率を減少させることが科学的に認められ、大腸がん検診として推奨できる検診方法は「便潜血検査」です。2日分の便を採取し、便に混じった血液を検出する検査です。がんやポリープなどの大腸疾患があると大腸内に出血することがあり、その血液を検出する検査です(通常は微量で、目には見えません)。一方、大腸内視鏡検査は、死亡率を減少させる効果はあるものの、腸に穴が開くリスクや検査に伴う苦痛があることから、自治体や職場で行われるがん検診、いわゆる対策型がん健診として実施することはすすめられておらず、現時点では精密検査のための検査法といえます。


ただし、個人で受ける検診や人間ドックの場合は、その人の健康状態などによって、検査選択の基準が異なることもあります。事前に、主治医やかかりつけ医、消化器専門医などに相談することをおすすめします。

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