Question

マダニに刺されたときの対処法は?

マダニにかまれて感染する病気が増えていると聞きました。マダニに刺された場合の対処法や注意点を教えてください。

女性/30代

2023/09/05

Answer

マダニに刺された場合の一番の問題点は、マダニ類が持っているある種の細菌やウイルスによって引き起こされる全身性の感染症です。

この感染症には、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ツツガムシ病やライム病、などがあります。すべてのマダニがウイルスなどの病原体を持っているわけではありませんが、注意が必要です。


マダニが皮膚についていることを見つけて、かまれていることに気がついたら、まず無理に取ろうとしないでください。無理に取ると、マダニの口先の部分(口器)が皮膚に残って化膿することもあります。すぐに皮膚科などのある医療機関を受診し、マダニの除去や傷口の洗浄などの処置をしてもらいましょう。慌てて払ってしまったり、自分で駆除してマダニが皮膚から剥がれている状況でも、皮膚にマダニの一部が残っていることもあるので、受診して確認しましょう。


また、マダニに刺されたあとは、直後に特別な症状がなかった場合でも、数週間は体調の変化に留意してください。通常、刺されてから発症するまでの期間は数日から数週間といわれています。発熱や倦怠感、筋肉痛や嘔吐などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関で診察を受けましょう。

この場合の受診先は、大学病院や感染症の基幹病院をおすすめします。もし、近隣にそうした医療機関がなければ、皮膚科専門医が診療している皮膚科で相談されるとよいでしょう。

受診の際には、必ずマダニに刺されたことを申告し、刺された場所や時期、部位などの詳細を医師に伝えてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

マダニ・SFTS
虫刺され
本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。