アレルギー性鼻炎で手術は適切?
子どもの鼻づまりで、アレルギー性鼻炎と診断され、手術をすすめられました。一般的な治療法でしょうか?
女性/40代
2022/01/28
アレルギー性鼻炎では、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状がひどくなり、なかなか治りません。これは、室内のチリや花粉、カビ類、動物の毛などさまざまなものが体内に入って免疫反応が起きるためです 。
鼻づまりはおもに、空気の通り道の鼻道にせり出している下鼻甲介(かびこうかい)という突起がアレルギーのために腫れ、鼻道が狭くなって起きます。
原因となる物質が鼻の中に入らないようにすればいいのですが、完全になくすのは不可能です。一度、免疫反応が起き、抗体ができてしまったら治すのは難しく、対症療法が中心になります。
まずは、アレルギーを抑える薬を試しますが、どうしても改善しない場合に手術をします。 レーザーなどで下鼻甲介の粘膜を焼いて縮小させ、鼻の通りをよくする方法や、症状にかかわる神経を切って症状が起きないようにする方法があります。
レーザー手術は、じっとしていられる子どもなら、外来でも比較的簡単にできます。においを感じなくなることもありません。ただし、数年たつと粘膜が再生し、効果は薄れます。
神経を切断する手術は、神経の近くに動脈があるため出血する場合もあり、子どもにはすすめられません。
発症して1年程度なら、薬を変えるなどして薬物治療を続けるほうがよいと考えられます。症状が鼻づまりだけなら、鼻水や血液を調べて本当にアレルギー性鼻炎かどうか、もう一度判断する必要があります。鼻の奥の上咽頭にリンパ組織(アデノイド)があり、鼻づまりを起こしていることがあるからです。
アデノイドは5~6歳のころが一番大きく、成長とともに小さくなりますが、10代でも残っている場合もあります。自然に小さくなれば鼻づまりは解消します。手術で取ることもできます。症状が鼻づまりだけの場合は要注意といえます。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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